続々と日本に上陸してくる海外のフローズンヨーグルト専門店。
おいしそうなビジュアルにも惹かれますが、「普通のアイスクリームよりもヘルシーだから」というのも乙女ゴコロをくすぐりますね!
でも、値段が高いというのが難点。
それなら自分で作っちゃいましょう!
今回はヨーグルトの冷凍についてお伝えします。
保管方法としての冷凍・解凍後の疑問や、おいしくて簡単にできるフローズンヨーグルトの作り方も紹介しますね。
もちろん、当サイトならではの専門的情報(?)についても触れていきますよ!
冷凍しても大丈夫?
美容と健康に関心が高い人にとって、いちばん気になるのが「冷凍したらヨーグルトの効果がなくなるんじゃない?」という点。
はじめに断言しておきますが、ヨーグルトの効果には全く問題ありません!!
ヨーグルト中の乳酸菌は0℃以下では休眠状態に入ります。冬眠みたいなものです。
生きてはいますが、エサを食べたり分解したりといった活動は停止しているわけですね。
そして、活動できる温度に戻ると、目覚めます。
中には死んでしまう菌もいます。
でも、当サイトで何度も触れているように、乳酸菌の菌体自体が腸内の善玉菌のエサになるので、生死は腸内環境の改善に関しては問題にならないのです。
継続的に摂り続けることの方が大切なんですね。
実は、ヨーグルトメーカーや研究所などでも、菌を長期保存するときは冷凍しています。
たまに植え継ぐ必要がありますが、家庭で1か月ぐらい冷凍するだけなら菌へのダメージもほとんどないといって良いでしょう。
一方で、栄養面も気になりますよね?
ヨーグルトの栄養的価値…つまり、良質なたんぱく質や豊富なカルシウムなどの栄養成分が冷凍の前後で変化することはありません。
全く同じ栄養を吸収することができます。
安心して冷凍して下さい。
解凍しても大丈夫?
実は冷凍したときに問題になるのが“解凍”です。
適切に解凍すれば乳酸菌や栄養成分への影響はありませんが、どんなに注意を払って解凍しても食感は失われてしまいます。
ヨーグルト特有の滑らかな舌触りは、解凍したヨーグルトでは再現されず、粒状のボロボロになってしまうのです。
もともと、ヨーグルトはカゼインという乳たんぱく質の電気的なネットワークで成り立っています。骨組みを作っているようなイメージです。
このネットワークの隙間に水分が入り込んでいるので、ドロッと固まった状態になっているわけです。
でも、激しく揺さぶったり時間が経ったりすると、ネットワークの隙間から水分がはみ出し、ホエイ(乳清)となって出現してくるのです。
では、なぜ解凍すると滑らかさが失われるのかというと、ヨーグルトの状態でカゼインの隙間に収まっていた水分が、凍ることで体積が大きくなり、ネットワークを壊してしまうからです。
ですから、冷凍したまま食べても問題はありませんが、解凍するとホエイが大量に流出して、残ったヨーグルトは水分が抜けた分、ボロボロとした食感に変化してしまうというわけです。
もちろん、料理に利用する場合や、食感が気にならないという人は、解凍したものを食べても品質的な問題はありませんので、大丈夫です。
また、この現象はドリンクヨーグルトでも同じです。
冷凍は問題ありませんが、解凍せずにそのまま食べることをおすすめします。
冷凍の方法
フローズンヨーグルトを作りたいときはもちろん、大量に買い過ぎて賞味期限内に食べきれないときや、料理で少しずつ使いたいけど余って困る…という時には、ヨーグルトを冷凍してしまいましょう。
冷凍にはちょっとしたコツが必要な場合もありますので、下記を参考にしてくださいね。
食べきりサイズの場合
個装パックの食べきりサイズのヨーグルトは、加糖タイプかフルーツ味で砂糖入りのものが多いですね。
これらは、買ってきたらそのまま冷凍庫に入れるだけでOKです!
ただし、パックの形状によっては、冷凍後に取り出しにくくなることがあります。
そんなときは、アイス購入時にもらう木のヘラやハーゲンダッツのスプーンなどを、フタをした状態で勢いよく「プスッ」と差し込んでから冷凍しましょう。
↑このように思いっきりいきましょう(笑)
容器から取り出しやすくなりますし、棒つきのアイスキャンディーとしてそのまま食べられますよ。
それでも取り出せないときは、容器ごと数秒間湯煎して、周囲だけ溶かせば大丈夫。
なお、冷凍状態での保存期間ですが、未開封の場合は雑菌が入らないので1か月、ヘラなどを差し込んだ場合は1週間以内に食べきるようにしましょう。
大容量の場合
400g以上の大容量ヨーグルトの場合、このまま冷凍すると取り出しにくくなるので、小分けしてから冷凍するようにしましょう。
また、大容量タイプは無糖のプレーンヨーグルトが大半ですね。
無糖で冷凍すると、水分だけ先に凍り始めてしまい、冷凍のまま食べても舌触りがイマイチになります。もちろん、甘みもないのでおいしさも半減。
プレーンヨーグルトを冷凍する場合は、はじめに糖分を加えることがポイントです。
糖分がヨーグルト中の水分と結合し、凍る速度を緩やかにしてくれるので、食感が格段に良くなります。
糖分は、砂糖でもハチミツでもジャムでも大丈夫です。
多い方が滑らかに仕上がりますが、入れすぎるとカロリーも上がってしまうので、調節してくださいね。
糖分を加えたら密閉容器や蓋つき製氷皿など、食べやすいサイズの清潔な容器に小分けして冷凍し、数日以内に食べきりましょう。
なお、冷たいものは甘さを感じにくくさせます。
おいしさ優先でフローズンヨーグルトを作るなら、通常のヨーグルトと同等か、少し甘めに糖分を入れるとおいしくなりますよ。
調理に使う場合は、食感は無関係ですので、加糖する必要はありません。
ヨーグルトの失敗しない解凍方法
ヨーグルトの解凍は、冷蔵庫に移して行うのがおすすめです。
冷凍したヨーグルトを完全に解凍してしまうと、ホエイが大量に出てきて分離を起こします。
品質には問題ありませんが、食感が気になるのであれば、半解凍の状態でよく混ぜ合わせ、シャーベット状にしてから食べるのが良いでしょう。
オシャレな自家製フローズンヨーグルトを作ろう!
おいしいうえに手軽に作れるフローズンヨーグルト。
加糖したプレーンヨーグルトにちょっと手を加えるだけで、オシャレなデザートに変身します。
例えば、冷凍フルーツ(ブルーベリー、ラズベリー、マンゴーなどがおススメ)や缶詰フルーツをプラスして凍らせれば、見た目もカラフルになります。
加えるジャムの種類を変えれば、いろんなフレーバーのフローズンヨーグルトがあっという間にできますね。
コンポートなどを利用すれば、ゴロっとした果肉感も味わえます。
また、生クリームをプラスすると、濃厚でリッチな味わいに!
普通のプレーンヨーグルトではなく、ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)を使うと、コクのあるフローズンヨーグルトに仕上がります。
ちなみに自家製ギリシャヨーグルトの作り方はこちらをご覧ください
さらに!
ビジュアルにもこだわれば、ホームパーティにも出せるデザートに仕上げることができます。
例えば…
- 100円ショップなどで売っている“アイスキャンディーの型”を利用すれば、話題のキャンディーバーに。
- 製氷皿でフルーツ入りのキューブ状フローズンヨーグルトを作り、グラスに盛り付け、フルーツソースをかけて。
- ジップロックでフローズンヨーグルトを作り、凍ったら軽く手でもみほぐし、シャーベット状にしてグラスに注げばフローズンドリンクに。フルーツを添えてもいいですね!
いろいろ工夫できるのが、手作りの良いところ。
お子さんのおやつや、仲良しグループの女子会、ホームパーティにも活躍すること間違いなしです。
まとめ
冷凍や解凍がヨーグルトの乳酸菌や栄養素に与える影響はありません。
ただし、解凍しても元の食感には戻らないので、凍ったままか半解凍の状態で食べることをおすすめします。
おいしいだけでなく、健康にもよいヨーグルトですから、糖分の摂りすぎにさえ気をつければダイエット中のデザートにも利用できますよ。
また、継続的な摂取が効果に影響する乳酸菌ですが、「ヨーグルトに飽きた」という場合にも、フローズンヨーグルトを利用すれば続けられそうですね。
ぜひ、お試しください!
正しい乳酸菌の知識を学び、あなたに美容健康ライフを!!!