昔から民間療法の1つとして親しまれてきた植物“アロエ”。
アロエヨーグルトは、その健康感とおいしさからヨーグルト市場の一端を担うまでに成長しました。
あなたも一度は食べた事ありますよね??
ここではアロエヨーグルトの製品紹介とそのヒミツ、そしてお肌のシワやたるみへの効果が期待されるアロエの成分についてお伝えします。
アロエヨーグルトの歴史
アロエ入りのヨーグルトが生まれたのは、1994年。当時デザートとして人気を集めていた“ナタデココ”の次の素材を探していた森永乳業がアロエに目をつけ、発売しました。
面白い事にヨーグルトのパッケージといえばブルー系が主流だったので、アロエヨーグルトのグリーンのパッケージは流通関係者からはとても敬遠されていたそうです。
しかし、透明感がありジューシーなアロエの食感と、爽やかなヨーグルトのおいしさが口コミで広まり
20年以上たった今ではヨーグルトのフレーバーの1つとしてすっかり定着しました。
後発商品が各メーカーから発売され市場を賑わせています。
これがアロエヨーグルトの歴史です。
現在は森永のアロエヨーグルトが市場の40%のシェアを持っています。
最初に目を付けた割には他にシェアを取られているような気もしますが流石は森永というところです。
何故人気??アロエの効果について
もともと日本人に親しまれ、火傷や傷の薬として塗られたり、胃腸薬として飲まれたりしていたアロエは、“キダチアロエ”という品種です。
私の家でもアロエを育てていて、火傷の時にはよくお世話になっていました。
古くから民間療法に用いられていたキダチアロエの外皮には強い苦みがあり、食用には適しませんが
その効用とキダチアロエ自体の生命力の強さから、健康増進のイメージが強くありました。
一方で、ヨーグルトに使用されているアロエは“アロエベラ”という品種で、古くはクレオパトラが美と健康のために常用していたといわれています。
アロエベラの葉は幅が10㎝と太く長くなり、キダチアロエよりもゼリー質が多く、加工にも適しているという特徴があります。
この葉の葉肉がカットされて、ヨーグルトに入っているわけです。
キダチアロエよりアロエベラの方がムコ多糖体が10倍も多く、それが、あの“ぷるん!ぷるん!”を生み出しているわけです。
アロエステロールの発見
アロエは“医者いらず”と称されるほど、医学的な効用が信じられてきました。
しかし、科学的にどうかというと“賛否両論”というべき現状です。
効果がある場合も、悪化する場合もあるというのが現在の結論のようです。
近年ではアロエベラの成分が明らかになり、バルバロインによる下剤活性や抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、アロエシンによるチロシナーゼ阻害作用(美白作用)や抗菌作用、アセマンナンによる創傷治癒作用、抗潰瘍作用といった効果が報告されています。さらなる検証が待たれるところです。
ところが、アロエヨーグルトの先駆者である森永乳業が、アロエから発見し、効果を確認した有用成分があります。
その名は『アロエステロール』。“象1頭分のアロエから1gしか取れない”という森永乳業のCMを記憶している方もいるかもしれません。
そうです、アロエのもう一つのヒミツとは『アロエステロール』なのです。
こちらがその動画です
ここからは少し専門的なお話をしていこうと思います。
興味のある方はゆっくり読んでみて下さい!その素晴らしさがよくわかるはずです。
美容界に新風!?アロエステロールの驚くべき効用!
ヒトの皮膚の深部には“真皮”と呼ばれる部分があって、そこにある“線維芽細胞”がコラーゲンやヒアルロン酸を生成する働きをしています。
しかし、加齢と共にこの細胞自体の機能が低下し、コラーゲンとヒアルロン酸の生成量は減少していきます。
そうして肌がたるんだり、シワができたりしてしまうのです。
これを防ぐため、コラーゲンやヒアルロン酸を化粧品などで肌に供給しようとする製品は多くありますが、実際は肌の奥にまでは届いていません。
サプリメントなどで経口摂取した場合も、消化液で分解されてしまい、真皮でコラーゲンやヒアルロン酸に再合成されているかは疑問視されてきました。
ところが!!!
この『アロエステロール』は、口から摂取した後、リンパ液に吸収され、血液よって真皮に達すると、そこの線維芽細胞に作用し、コラーゲンとヒアルロン酸の産生を促すことが研究によって確認されたというのです。
これ凄くない?って話です。
アロエステロールについて
加齢などにより不足したコラーゲンやヒアルロン酸を、自分の肌で作り出すことが可能になるということですね。
高価な化粧品やサプリメントを使っても確実性の低かった美容効果が得られるというのですから、女性には朗報です。
森永乳業はアロエステロールに関して、国内で10以上の特許を取得しています。
その科学的根拠を森永乳業のサイトより抜粋しました、以下をご覧ください。
http://aloesterol.jp/
アロエステロールの効果とその科学的根拠
口から摂取されたアロエステロールは、まず、リンパ液に吸収されますが、1週間継続して摂取した後の各組織を調べたところ、肝臓にも存在することが確認できました。
肝臓には取り込んだ成分を徐々に血液中に放出する働きがあるので、アロエステロールも血管を通って「真皮」へ到達すると考えられます。
一方で、真皮の線維芽細胞でアロエステロールがどのように作用するかの確認も行われました。
これには、ヒトの皮膚線維芽細胞にアロエステロールを添加して、培養する方法がとられました。
結果、アロエステロールを添加していない場合と比べ、アロエステロールを添加した場合の産生量は、コラーゲンで約2倍、ヒアルロン酸で約1.5倍にもなったという結果が得られたそうです。
これにより、アロエステロールによって、コラーゲンとヒアルロン酸の生成が促進されることが確認できたことになります。
他にも遺伝子レベルでの実験などが行われ、繊維芽細胞の活性化などコラーゲンとヒアルロン酸の産生量が増す要因が確認されています。
女性におすすめ!アロエステロール入り『ALOEBENE』
森永乳業はこの美容食品成分“アロエステロール”を配合したヨーグルトドリンク「ALOEBENE(アロエベネ)」を発売しました。
アロエベラの葉7.5tからわずか1gしか取れない非常に希少な成分が配合されたこの商品は、美肌に関する新しい機能性ヨーグルトといっても良いでしょう。
残念ながら、現在は関東甲信越エリアのみの販売となっていますが、口コミでじわじわと話題を集めているので、全国展開する日も近いかもしれませんね。
探したところ楽天では少数店舗ですが販売しているようです。意外と安いですね。
こんなにあった!アロエヨーグルト
シェア№1は森永乳業ですが、各メーカーも自社ブランドのアロエヨーグルトを販売しています。
主だったものは次の通りです。
画像をクリックしていただければ商品ページに飛ぶことができます。
【森永】 アロエヨーグルト | |
【ダノン】ダノンビオ ぷるぷるアロエヨーグルト | |
【明治】プロビオヨーグルトLG21アロエ脂肪0 | |
【ノーベル】クロレラアロエヨーグルト | |
【チチヤス】アロエヨーグルト |
どのメーカーもアロエ自体はアロエベラを使っていますが、『クロレラアロエヨーグルト』にはキダチアロエのエキスも入っています。
ダノンや明治は、自社が保有する機能性を持った乳酸菌から作られたヨーグルトとあわせているので、その菌株が持つプロバイオティクス効果も相乗効果として得られますね!
手作り“アロエヨーグルト”
市販のアロエ葉肉のシロップ漬けとプレーンヨーグルトがあれば、“自家製アロエヨーグルト”が作れます。
アロエ葉肉はスーパーマーケットやネットなどで購入できます。
作り方はお好みの分量で混ぜるだけなので簡単ですね!
ですが、市販のアロエヨーグルトを食べ慣れた人には物足りなく感じるかもしれません。
なぜなら、アロエヨーグルトの風味は、ほとんど香料から作られたものだからです。
アロエの葉肉には青臭さはあるものの、あの爽やかな風味はないのです。
各メーカーは、アロエの葉肉のイメージに合った香り…具体的にはマスカットやライチの香りをつけて、より美味しく食べられるように工夫しているのです。
自家製のアロエヨーグルトが味気ないと感じる場合は、マスカットやライチ(冷凍でも可)の果肉やジュースを混ぜてみてください。
市販品に近い風味にすることができますよ。ぜひお試しください。
正しい乳酸菌の知識を学び、あなたに美容健康ライフを!!!