子供の健康を守りたい…子供を持つ親共通の願いですね。
毎日見守り、どんなに心を砕いて育てていても、インフルエンザや風邪・胃腸炎などの感染症、アレルギーや下痢・便秘などの慢性的疾患、…と健康にまつわる問題はコントロールしきれず、悩みの種の1つです。
それに加えて、子供の成長と共に友人関係や学習面のトラブルも増えてきて、親としては悩みがつきないと思います。
でも、こういった悩みの軽減に乳酸菌が役立つって知っていますか?
「体については関係あるような気もするけれど、友人関係や学習にも!?」って思ったお父さん、お母さん!科学的なエビデンス(証拠)も、ちゃんとあるんです。
ぜひ続きをご覧ください!
乳酸菌について
乳酸菌(ビフィズス菌も含む)は私たちの腸内に棲みついています。
腸には様々な菌が棲んでおり、大腸菌など病気の原因となる菌を悪玉菌と呼んでいますが、これに対し、私たちに害を与えず健康をサポートしてくれる乳酸菌などを善玉菌として区別しています。
善玉菌の研究は世界中で行われており、たくさんのことがわかってきましたが、何しろ小さな細菌ですから謎に包まれた部分も多くあります。
乳酸菌による健康効果として言えることは、
・腸内環境を整え、下痢や便秘を改善する
・免疫力がアップする
・美肌・ダイエット効果がある
などが一般的ですが、他にも大切な働きを担っています。
また、乳酸菌の摂り方にはコツがありますので、詳しくはコチラをどうぞ!
こんなにスゴイ善玉菌のチカラ!善玉菌を増やす3つの方法 ~腸内細菌の増やし方~
減り続ける善玉菌
さて、善玉菌の中でも特に健康への影響が大きいとして注目されているのが、有名なビフィズス菌です。
このビフィズス菌、赤ちゃんの時は大量に腸内に棲みついていて、生まれたばかりのか弱い体を、免疫系をサポートすることにより守ってくれています。
ところが、子供の成長に伴ってどんどん減っていき、生後間もなくは腸内細菌の90%以上を占めていたビフィズス菌も、成人では10%程度にまで減ってしまうことがわかっています。
腸内細菌学の世界的権威・光岡先生によれば、「ビフィズス菌を腸に定着させ、20%を維持することが健康のカギ」とのことですから、親としては、減少していくビフィズス菌に歯止めをかけてあげることが重要なわけです。
そして、そのビフィズス菌がどのくらい棲みついているかが体質にも影響していると言われています。
特にアレルギーに関しては研究事例も多く報告されており、アレルギーを持つ子供の親にとっても関心が高い分野です。これについては別項で触れますね。
ビフィズス菌の詳細については、コチラをご覧ください↓
ビフィズス菌20%を目指そう!! 4つの効果と正しいふやし方
乳酸菌の子供への効果 ~カラダ編~
このように、乳酸菌は健康に深く関与することが明らかにされています。
この点を“子供”に着目してどんな効果があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
免疫力アップ
実は、人の免疫機能の多くが、腸と腸内細菌に関係していることがわかっています。
つまり、善玉菌がたくさん棲みついている”環境が整った腸”では免疫機能が高まるということです。
これは市販のヨーグルトなどから摂取できる乳酸菌すべてに見られる効果ですので、乳酸菌を継続的に摂取することで、免疫力のアップが期待できます。
でも、人にもそれぞれ異なる能力があるように、乳酸菌も菌種や菌株によってその効力には差があります。
そこで、免疫力アップに優れた乳酸菌を商品化したのが、『R-1ヨーグルト』や『プラズマ乳酸菌』などです。
インフルエンザへの予防効果は学会だけでなく、情報番組などでも広く取り上げられ話題になりましたね。
子供は様々な病気にかかりながら、多くの抗体(病原菌などに反応して体を守る物質)を獲得していきます。そのサポートをしてくれるのが乳酸菌というわけです。
この商品についてはコチラで詳しく触れています。
今から始めよう、明治プロビオヨーグルトR-1でインフルエンザ予防
免疫系に直で効く!プラズマ乳酸菌でインフルエンザ予防とアンチエイジング
上手に利用していきたいですね。
アレルギー抑制効果
今やアレルギーを持たない子供の方が珍しいのでは…と思うくらい、多くの子供が抱えている“アレルギー”。
花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、食物…様々なアレルギーがありますね。
子供が辛い思いをしていれば、それを間近で見ている親も辛く、何とかしてあげたいと思うのは当然です。
しかし、現代医療では、アレルギー疾患に対する処置は対症療法が主体。
つまり、鼻水が出るなら鼻水止め、痒みがあるなら痒み止め、喘息発作がおきるなら気管支拡張薬…と、症状を緩和する薬を処方するのが精いっぱいの方法なのです。
これは、根本的な“治療”ではありませんから、アレルギーを起こす抗原が体内に入れば、また発症してしまうわけです。
そもそも、アレルギーが起こる原因は免疫システムに深く関係するヘルパーT細胞のTh1細胞とTh2細胞のバランスの乱れによるものと推測されています。
アレルギーにおける免疫システムの詳細はこちらをどうぞ↓
乳酸菌でアトピーと花粉症を改善するには
しかし、この乱れを改善する医学的手法は確立されていないため、起こったアレルギー反応を鎮める治療しかできないわけですね。
ところが、乳酸菌にこのTh1細胞とTh2細胞のバランスを正常に戻す働きがあるとわかったのです。
これも乳酸菌の一般的な機能の1つとされているため、花粉症対策としてヨーグルトを食べることが話題になりましたね。
でも、さらに踏み込んで、花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状をもつ人を対象にした臨床データや実験データをもった乳酸菌も存在します。
入手しやすい商品としては、ヨーグルトなら『森永ビヒダス』『フジッコ カスピ海ヨーグルト』でしょう。
…といっても、ヨーグルトのすっぱさが苦手な子供も多いですね。
そういう場合は、サプリメント『カルピス アレルケア』がおすすめ!
子供用のサプリメントもあり、舐めても噛んでもOKのタブレット状で、ぶどう味とヨーグルト味があります。
水がなくてもそのままおいしく食べられるので、「ラムネだよ」と騙して(?)もバレません(笑)。
アレルギー物質27品目を含まないアレルゲンフリー製品という点も嬉しいですね。
ロタウイルスへの効果
幼稚園児から小学校低学年にかけて感染しやすい“ロタウイルス”。
梅雨時期から夏にかけて多く発生するウイルス性胃腸炎の原因となります。
下痢や嘔吐を繰り返すので、小さな子供ほど体力を奪われやすく、脱水症状の危険もあります。
困ったことに、吐しゃ物や排泄物から周囲の人へ感染しやすく、幼稚園・学校・家庭内などで集団的に感染する例もしばしば報告されます。
さて、治療法は…といいますと、「何もしない」…これが一番です。
子供を抱えて病院に飛び込んでも、ビオフェルミンなどの整腸剤を渡され、脱水症状に注意するように言われるだけで、抗生剤などは処方されないんですね。
ロタウイルスは胃腸炎を発症させるものの、体内に長期間とどまって悪さをすることはないので、乱暴な話ですが、嘔吐や下痢によってウイルスを体外に出してしまえば治まる…ということなんです。
ですから、嘔吐抑制剤や下痢止めは逆効果!絶対に飲ませてはいけません。
そうはいっても、下痢や嘔吐はかわいそうだし、体力も消耗するので、何とかしてあげたいと思うのが親心というもの。
そこに朗報が!
ビフィズス菌に、ロタウイルスによる胃腸炎に対して感染防御効果があることがわかったんです。
ビフィズス菌20%を目指して腸内環境を日頃から整えていれば、感染しないかもしれませんね。
事実、ロタウイルスに感染しやすい子と、全くかからない子がいます。
もしかしたら、腸内のビフィズス菌数に違いがあるのかもしれません。
さらに!
前述の『プラズマ乳酸菌』を感染の2日前にマウスに投与しておくと、感染2日後の便中のロタウイルス量が半減、免疫力もアップしたそうですよ。
体内のロタウイルスを少しでも早く減らすには効果がありそうですね。
もちろん、下痢で乱れた腸内環境を健全な状態に戻すことにも、乳酸菌は活躍します。
病院で処方されるビオフェルミンも乳酸菌製剤ですしね。
胃腸炎の症状が治まってきたら、様子を見ながらヨーグルトなどで乳酸菌を補給してあげましょう。
子供への効果 ~精神・頭脳編~
さて、最新の研究では、乳酸菌は体の健康だけでなく、精神の健康(安定)にも影響を与えることがわかってきました。
さらに、記憶力などの頭脳に関わることもわかってきたのです。
この2点に共通するのは“脳”。
“脳”と乳酸菌が棲む“腸”には距離がありますが、実はこの2つの器官には密接な繋がりがあって、脳腸相関と呼ばれています。
「緊張したらお腹が痛くなってきた」という経験はありませんか?
これも脳腸相関の1つです。
詳しくはコチラの記事で↓
腸にもガセリ!脳にもガセリ!ガセリ菌のすごいチカラ
では、研究発表されている脳への乳酸菌の効果にはどのようなものがあるのでしょうか?
具体的に見てみましょう。
ストレス軽減
乳酸菌は発酵によってビタミンなどのほか、神経伝達物質を作り出しており、“ドーパミン”や“セロトニン”が知られています。
ドーパミンには脳に幸福感や快感を与え、ヤル気を引き出したり集中力を高めたりする働きがあります。
もう1つのセロトニンは“幸せホルモン”とも呼ばれる物質で、心身の安定や心の安らぎなどを感じさせてくれます。
腸の中で、幸せを感じさせる物質が作られているなんて、とても不思議ですね。
今の子供たちは兄弟が少ないために対人関係の経験値不足で、些細なことで友達とケンカに発展したリ、仲直りができなかったりといった傾向が強いと言われています。
一方で、小さいうちから多くの習い事を掛け持ちしており、“ゆとり教育”の反動から学校にいる時間も長く、自由時間が持てない子供も増えています。
自分を解放する時間が持てない子供たちは、大人が想像する以上のストレスを抱えて生きているわけですね。
気づけばキレやすくて無気力な“子供らしくない子供”が増えるのもおかしくはありません。
子供たちの腸に乳酸菌を補給して、体の中からも幸せが感じられる力を持たせてあげたいですね。
記憶力向上
ちょっと驚きの研究報告があります。
なんと、ラクトバチルス・ヘルベティカスという乳酸菌が作る物質に“記憶障害の予防”と“記憶力の向上”の作用が確認されたというのです。
これは学習意欲にも大きく影響しますよね!
しかも!
この乳酸菌、あの有名な『カルピス』に含まれているんですね。
これはマウスによる実験ですが、ヒトにも十分期待できるとされているので、受験生を持つ親御さんは試してみてはいかがでしょう?
併せて疲労回復・ストレス軽減効果も確認されていますよ。
まとめ
もはや健康への効果は“当たり前”になった乳酸菌。
インフルエンザやアレルギー疾患、ロタウイルスなど、さまざまな疾患での具体的な効果が次々と明らかにされています。
現代の子供たちは衛生環境が良くなりすぎたために、免疫システムが正常に機能しづらくなっているとも指摘されていますが、乳酸菌はそれを正常な状態に戻したり、機能をアップしたりするのにも役立っています。
また、腸に棲む乳酸菌が、脳での精神活動にも大きな影響を与えることがわかってきました。
一説によると、小さなことでも“幸せ”と感じられるストレスフリーな子供が、最終的に受験や就職といった困難にも対応できる人間に育つと言われています。
乳酸菌はストレスを軽減させ、幸せを感じさせる物質を作り出していることが明らかにされています。
こんな時代だからこそ、子供の体と精神の健康のために、そして、学力アップも期待して、積極的に乳酸菌のチカラを借りてみてはいかがでしょうか?
正しい乳酸菌の知識を学び、あなたに美容健康ライフを!!!